2021.02.18
睡眠不足の恐ろしさ
皆さんこんにちは。
急な話ですが良い睡眠は取れていますか?
良い睡眠が取れて一日すごく調子が良かった経験が皆さんにはあると思います。
それが毎日続けばすごく良いと思いませんか? 自分は思います。
コロナで在宅が多くなり、移動時間などが無くなる事で睡眠時間に意識が向きやすくなっている人が多くなっているのではないでしょうか?
今回はその睡眠についてフォーカスしていきたいと思います。
何時間寝れば良いのか?
遺伝子的に個人差はあるが、理想は7~8時間と言われている。
最低でも6時間。それ以下は短命という報告がある。
日本はそもそも平均睡眠時間が世界100ヶ国中ワースト1位の平均6時間30分。
なかでも40%の人は6時間未満。
何時に寝れば良いのか?
理想を言うなら23時。最低でも24時までには。
これは成長ホルモン分泌や人間の日内リズム的にも理想的であると言われている。
成長ホルモンは細胞の成長、新陳代謝の促進、皮膚の柔軟性アップ、アンチエイジングに関係している。成長ホルモンは入眠後すぐに来るノンレム睡眠で多く分泌されるため、睡眠の質が大事になってくる。入眠が明け方になってしまうとこのホルモン分泌はかなり減ってしまうので夜更かしが習慣化してしまっている人は注意が必要である。
睡眠不足になると?
記憶力が下がる
睡眠中にはその日に憶えた事や起きたことを整理し、脳に定着させる役割がある。
なので睡眠不足が続くと憶えている量が少なくなってしまう。
※寝る前に憶えた内容はより記憶が定着しやすい。つまり寝る前の学習効果は高い。
集中力、パフォーマンスが下がる
徹夜したらどれだけ集中力、パフォーマンスが下がるかは、皆さん経験からわかると思います。しかし、とある実験によると6時間睡眠を10日間連続ですると24時間起き続けている人と同じレベルまで下がるとの事です。ちなみに4時間睡眠の人は6日間で24時間起き続けているレベルに、また11日目に入ると48時間起き続けている人と同じレベルになるそうです。
太る
睡眠不足になると、満腹感を知らせるレプチンというホルモンの分泌が減り、食欲を刺激するグレリンというホルモンの分泌が増える。結果どんなに食べても満足できなくなってしまい肥満に繋がってしまう。
運動機能が下がる
心肺機能が著しく低下。心血管、代謝、呼吸機能が下がり、筋肉に乳酸が溜まるのが早くなる。血中酸素飽和濃度の低下。血中の二酸化炭素の増加。運動時に汗をかいて身体を冷やす機能の低下。と言ったようにかなり多くの項目で機能が下がる。
免疫力が下がる
睡眠不足になると、ホルモンのバランスが崩れ、免疫の働きがおかしくなる。
インフルエンザの予防接種において、睡眠が乱れていると免疫が確立せず、ワクチン接種の効果が認められない場合がある。
また、アレルギーは免疫と大きく関わっているので、睡眠が取れていないと悪化する危険もある。
相手の表情が理解できなくなる
睡眠の中に、ノンレム睡眠とレム睡眠というものがあるが、そのレム睡眠の役割の1つに顔の表情、身体のジェスチャー、群衆行動を読み取る能力がある。このレム睡眠がしっかりとれていないと社会生活を送るのが難しくなってくる。
また、EQ(心の知能指数)の高さもこのレム睡眠がしっかり取れているかで決まってくる。
他にも
自律神経が乱れる
うつ
心血管系
ガン
アルツハイマー
糖尿病
生殖能力
など説明しきれていないが、様々な問題がある。
以上のように睡眠には体に大きな影響を及ぼします。
そもそも日本が睡眠をなかなか取りにくい国なので、変える事が難しかった人が多いでしょう。
しかし、今回のコロナで在宅が多くなり、睡眠を確保できやすくなった人も多いのではないでしょうか。
また、時間が確保できない人でも睡眠の質を上げる事で、補える項目もあります。まだまだコロナが油断できず、暗い話が多いですが、睡眠についてはチャンスととらえ、目を向けてみてはいかがでしょうか。
ではでは。
院長 今井 厚